最近、新聞や雑誌で口腔ケアに関する記事が多く取り上げられていますが、 今週発売の『 週刊新潮 8月7日号』にこんな記事がありました。
『「元気に5歳」長生きする5つの最重要スキル』という特集の中で
「歯1本で寿命が1年延びるという生存率2倍の口腔ケアの情報」というタイトルの記事です。
記事では、8020財団の深井専務理事によると「歯が20本あると大体どんなものでも食べられる。5本程度だとバナナやうどんのような柔らかいものしか食べられない。20本あるとスルメやたくあん、フランスパンも食べられる」さらに深井専務理事が宮古島で15年2か月間調査したところによると「80歳代男性で10本以上機能歯がある人の15年生存率は54%であったという結果だった」
またこの記事では歯周病の怖さにも触れている。 国立長寿医療研究センター口腔疾患研究部の松下健二部長によれば、「歯を失う理由の一番は歯周病によるもので、その歯周病ががん、心疾患、脳血管障害、肺炎の4大疾患を引き起こすことが分かっている」
また同部長によれば米科学誌「セル」に発表された論文では、
・歯周病原菌が大腸がんの発生を促進させる
・ほかの臓器のがんにも関与が推察される
・また歯周病原菌は血管に入って動脈硬化を起こし心筋梗塞や脳梗塞も引き起こす
・誤嚥から肺炎を引き起こして亡くなるのは65歳以上の高齢者が多い
この記事の最後に歯1本で1年寿命が延びるかもしれないと結んでありました。口腔ケアの意義について書かれた記事でした。